END6ヶ月間生存日記
章『‥‥‥お願いやぁ‥っ‥咲いて−や‥っ』

「ゴホ‥ゴホ‥っはぁ‥はぁっ‥」




神様‥

お願いやおるんならお願いや‥




章『優希に見せたりたりたいんやっ‥‥咲いて‥やっ‥』




俺の腕の中の優希がだんだん弱弱しくなってくのが分るんや‥???




章『咲いてや‥‥なぁ!!!!‥‥お願いや‥っ』

「‥‥ゴホ‥っ章大‥??‥‥‥」




止まれ‥

咲け‥




「‥‥ゴホ‥大好き‥や‥章大が‥」








トスン‥カシャン‥








優希のポケットに入ってた鍵が落ちてからっぽで軽い音がした‥

なんでやねん‥

なんで優希やねん??

何で咲いてへんねん‥

なんで止まらへんねん‥




章『咲けやっ‥‥咲けやぁっ‥っ』




まだ暖かいけどもう俺を抱きしめ返す事がない優希を

俺はきつくきつくもう離れへんよう抱きしめるねん‥




章『‥っ何でやねん‥‥なんでやっっ!!!』




夕日はもうすっかり西の空に飲み込まれた。

あたりは赤紫色の世界になった‥

もうあける事があらへん太陽みたいに‥

優希も動けへんねんや。
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