END6ヶ月間生存日記
【6ヶ月生存日記】

そう一言ノートの一ページ目に鉛筆で書いてある。




章『‥‥‥6ヶ月も‥生きてくれへんかったやんか‥』




【章大に今日病気を打ち明けた】

【薬の副作用がきつくて苦しい】

【今日は家に帰らなかった】

【章大が迎えに来てくれた嬉しかった】




章『‥‥‥っ‥‥なんや‥あん時からこんなん書いてたんか‥っ』




【入院した多分もう病院からは出られへん】

【苦しい体も心も苦しい支えが消えた】

【章大があたしの支えになった魔法使いになった】

【二人で逃げ出した駆け落ちって言葉に当てはめたかった】




ペラ‥ぺラ‥




章『‥‥いつのまにこんなん書いててんっ‥‥っ』




【章大に会えない体調はどんどん悪くなる】




ノートの鉛筆の文字が所々にじんでるんが分った‥

きっと泣きながら毎日書いたんやろ‥




章『‥‥‥なんやこれ‥??』




黒い斑点が所々ノートについてるねん‥

前から吐血繰り返してたんやな???




章『‥‥‥俺‥‥っ俺気づけへんかった‥っ‥』




ぺラッ‥ペラ‥

俺はノートのページをめくる事にまた優希を好きになる‥

もうおらん君をまた好きになるねん‥

掛け替えのないものを失った‥

やけど引き換えに優希は俺に色んなものをくれた。
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