黒蜜蝶
"あと少し…"

あの角を曲がれば…

トントン―――

誰かに肩を叩かれた

今のあたしには振り返る勇気もない

"怖い…怖いよぉ…助けて輝!"

バックを持つ手に力が入る

「その制服〜珀凰学園のだよね〜」

低くて少し掠れた声に体が震え出す


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