今日から私、男子校


しかしなかなか
高橋は起きない



俺は風呂に入ろうと
寝室を出ようとすると


高橋が
『いやっ…お願いだから
…ヒック…私を見捨てないで、なんでもするから…私を…グスっ…一人にしないで……お願いだからっ』


高橋は泣きながら
うなされていた。


今、どんな悲しい夢を
見ているのだろうっと
思いながら


これ以上
悲しい夢なんて見せなくないから



俺は高橋を起こした。





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