くじら


「……少しずつ前を見ていけばいい…、貴方が言ったんですよ。」




「そうでした…」




―今は代わりでもいい!





あの時言った私は本当にわたしなのかしら?





「……優しいですからね。君は、僕の事まで気にしてくれて…」



「優しくはありません。多分お節介なんです」






―あなたは優し過ぎる




誰かから聞いた事がある






「公園についたみたいですね。散策しますか…」




いつの間にか馬車は止まっていた





「……はい、」













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