くじら















「久しぶり、瑠璃子さん」




数日したら
昴さんが校門に来ていた






「こんにちは、…すいませんけど今日は時間がありませんから、」




昴さんは あぁと言った



「明日から旅行なのでしょう。時間はとらせません、瑠璃子さん。榊家いま大変なのご存知ですか…」





榊家…



「知ってますけど、私は何も…。」



―ちゃんと心配
しているじゃありませんか


何もできなくないですよ。




先生と話した後、

ちょっと
感じがおかしかった。




「榊家はある人に潰されたんですよ。…貴方もよく知ってる人に、」





え、つぶされた?




「知ってる人が、榊家を…つぶした…んですか?何故」




昴さんはニコニコ笑ってる



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