くじら









夜になって寝ようと思ったけど


中々寝付けなかった。







ちょっと散歩でもしようかしら








コツコツと 廊下を歩く






静か。





先生は寝てるのかしら…。










「瑠璃子さん…。」


「いひゃっ!」




暗闇を手探りで先生を探すとすぐ近くにいた




「寝れないんですか?」




先生はクスクス笑いながら聞いてきた



「…話しでもしますか?確か裏に庭園があったはずです」



躊躇いなく先生は提案した。



「いいんですか?見回りはしなくても…」




暗闇にぼんやり笑う先生が見えた


「僕も眠くないんです。他人より君と話す方が、いいですから」






不真面目な先生





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