くじら
ちゃんと
心配しているでしょう。
先生……
「他にも、情報屋らしき事も…。貴女の父上も多分その能力を知って相談役にされた…。」
「……」
父様は知ってるのね。
知ってて私に隠している
「…好きでやってるのではないですよ。…借りを返さなきゃならないからしてるだけ」
昴さんはぺらぺら話していく
「…例の人妻。家が身分が高くて、別れるだけじゃ許さない。何か他で償えって言うから…」
「だから…企業つぶしを?」
昴さんは頷いた
「ひどい…。」
「…そう思いますよ。けど仕方ない…、自分のしでかした事だから責任は自分で取るしか…」
先生が淋しそうに
笑うのは 償いのために
している企業つぶし…が
いけない事だとわかってるから
この前に女の人といたのも
きっとそれだ…
先生
助けてあげたい
けど、
わたしは何も出来ない
「助けてあげたいと考えてますか……」
「当たり前です…。そしたら先生は、」
自由になれる。
「じゃあ……こういうのはどうですか、」
昴さんは話しだした