くじら



「家も例外ではありませんが、きっと藤堂先生も何かおありなんでしょう」



「…多分」





君に離れて欲しいけど
君に傍にいて欲しい…





先生。




「出掛けませんか?資生堂にアイスでも食べに行きましょう…、暑くて堪らない」




「はい、ありがとうございます」




いいえと織人さんは笑った




ちょうど綾子さんが
戻ってきた。




「気が済んだの?綾さん」


「…ふんっ。」


綾子さんはまだ
ちょっと怒ってた













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