くじら
「……あと須藤聡子さんの事も。聞いてないでしょう?」
「……」
「……どうするおつもりですか?」
「どうにかします…、」
ふっと笑って言う
冷たい顔だ。
「…お一人で?瑠璃子さんには、話してないのでしょう。だから不安がっているんです」
「…随分肩入れして下さるんですね。"瑠璃子さん"に?」
挑発している
ようなそんな口調だ
「友人です。……藤堂様。もし白鴉をやめるおつもりがあるなら提案があります。あなたが本気で思ってるなら…」
「……」
コンコンッとノックがした
きっと瑠璃子さんだ。
「入ります、お話は済みましたか?」
「どうぞ、」
「……何か二人共似てますね。」
「「はい?」」
ふふふと瑠璃子さんは笑った