くじら



「…そうですね。」





先生の着物が
少しはだけていた



首筋がすこし見える





触れてみたい。





そういえば
先生と最近キスしてない





……。



言うのは恥ずかしい、
女の私から…なんて



あ……







「……先生、さっき欲しいものないかって聞きましたよね」



「えぇ、何かありました…」




「キ………キスして欲しぃ……です」




声が小さくなった。
どうしよう



どうしよう。






「……そんなんでいいんですか?」



先生は ふっと笑った





私の頬に
手をあて顔を近付けた





「…先生…やっぱり、」



「嫌?」


するかしないか
すんどめの所で口を開く




「……や、じゃ……ないですけど。」




先生は
ゆっくりキスしてくれた










けど次第に
荒っぽくなってくる


息が吸えない…

「……ぁ先生、中…で」







「……誰も見てないのに」



そう言って中に入る。




床に寝そべる形でキスをした


熱い
さっきまで涼しかったのに




「…先生?」




先生の肩が
明かり越しに見えた



きれいな肩




先生はキスを
やめ私を見下ろす





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