くじら
「色々精算して、すっきりしてからしたいんです」
「はい、すいません」
小さく呟いた
先生は頭を撫でる
「謝る必要ないよ。…君に文句を言って貰った方がまだいい、不満はためたら……きっと駄目になる」
先生はわたしを大切に
しようとしてくれている
だから、待ってくれと
言っている
それなのに私は…
「…はい」
「………また謝った、」
クスクス笑って先生は、言った
「疲れたでしょう?もう寝よう…。」
先生は 寝室の方に
行こうとしていた
「…はい、おやすみ……なさい」
「…一緒に寝ませんか?出来ない代わりに…」
「……え!あ、でも……その、布団は別に…あります……し」
先生は ちょっと
不機嫌そうな顔をした
「……嫌なの?」
「………いやじゃあない…です」
なんか いきなりだから
心の準備が…
「……誰もいないんだから、おいで…」
先生は
手招きして部屋に行った。
そろそろと私は
先生の後をついていく
和室の部屋
「織人君が気を使ってくれたんだろうな…」