くじら
翌日
先生に 聞きに
いったら あぁと頷いて
「甥ですよ。確かぁ…そうだ、瑠璃子さんと同じ年です、」
「…同じ年の…」
どんな人なんだろ、
でも おかしい…
甥っ子が出るような
パーティーに 何故先生は出ないの
どう 考えても
息子って立場なのに…
「先生はパーティーに出ないのですか?甥っ子さんだけ…」
ふっと笑って首をふった
「僕はそういう華やかな場は苦手なんです。父は出るようですから…、」
苦手…なのかな、
「…そうですか。ありがとうございます」
帰ろうと
一歩踏み出した時
「………昴にはあまり近付かない方がいいかもしれません。…」
「…気をつけておきます。藤堂先生…」