くじら



「ははは…、大物だな。お前に言える人間がいたんだなぁ。」



「笑い事かよ…」




倉田は笑い
終わった後言った



「まぁあながち外れてねぇわ。…外面良くしとく事で悪い事はないからな…」






「お前外面はいいからな。だから騙される子が多いんだよ」





ため息をついた





























「…先生は、」





下宿先に帰るといるはずの
先生がいなかった…



「書斎にいるわ。でも声掛けないであげて、今論文をかいてるみたいだから…」



澄さんは 米を
洗いながら言った




「……論文」





「大学に出すものらしくて、悪いけど今日はお勉強できないって…久白君に」



「そうですか…。」












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