くじら
お酒かどうかは
わからないけど
飲んだら 少しは
話せるようになった
財閥の人や、
政界の息子
皇族の人もいた
しばらくすると
ダンスパーティーになり
テーブルは片付けられた
ゆっくりとした曲が流れて
自然とワルツを踊っていた
私はイスに座り休んでいた。
「大丈夫ですか、」
黒いスーツを着た
男の人が 隣に座った
「はい…、すみません。えと…」
迷っていると
男性は笑って言った
「僕は藤堂昴と申します。あなたは、四条様ですか?」
藤堂…昴!
ビクッとつい体が動いた
―気をつけて下さい?
先生が言ってた言葉