くじら



















「先生みて下さいよ。花火ですよ―…」


「…綺麗ですねぇ。」




二階からは
花火が見えた





綾子さんはわぁと外をみた




「君は外で見ないんですか…?」



「私は、ここからで…。」





先生からの話を聞いたあと
いろいろ考えたけど…





けどそれは
もう過去の事でけして
変えることは出来なくて




だから…私は




「……」



パアンパンと
花火がなる音が響く






「何だか夏が終わる気がしますね、まだ暑いのに…」




「…そうですかねぇ。これからです、きっと…」




これから…

先生の過去を
知った、私はがんばれる







「これからですかね。」









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