くじら
「………貴方にお会いして少し分かりました。兄が、貴方といる理由が…」
「…理由ですか」
「貴方は、真っ直ぐです…だから兄は一緒にいるのでしょう」
こちらを見て微笑んだ
わ……
コンコンと扉を叩く音がした
「入りますよ」
先生の声がした
「……先生。」
「お話しはすんだみたいだね、二人共。」
「はい…、」
もしかしたら先生はわざと席を外されたのかしら…
「…という訳で話しは済んだろう。静加、返事は近いうちにくれ。別に断っても構わないから」
「わかりました。」
返事?
「…何ですか先生、返事て」
「ちょっと頼み事をしたんですよ、静加に」
頼み事か…
また何かありそうな笑顔
「でわ後日、返事をします。兄さん…、今日はありがとうございました」
「こちらこそありがとう。」
先生が頭を下げたから私もペコリと頭を下げた
「話せましたか?静加と」
「まぁ、何とか」
今日は先生宅に泊めてもらう事になってる