くじら




織人さんは頷いた。



「時期に新しいアルバムが必要になるな。
こんなので、満足しなくても……」




アルバムを私の手から取り、
パラパラとページをめくった。


「……新しいアルバム?」


「君は本当に小さい頃からバカだな。…
もう二度と言わないから安心しなよ。」





「……はぁ。」


「……結婚したら、家族になるんだろ?
これからの僕と君は。」




織人さんはアルバムを閉じて、ふっと笑った。





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