くじら
「…藤堂」
「…あぁ、倉田。久しぶりだな」
「なぁ藤堂…その、あの子とはー、」
「続いてるよ。心配かけて済まないな、倉田」
藤堂はふっ と笑った
人が通らない校舎は静かで 涼しい
ずっと気になっていたのだけれど
うまくはいってるみたいだ…
「…倉田。白鴉やめるよ、彼女の為にも、言わなきゃいけないと思っていたのに。つい先伸ばしになってしまって悪い…」
「……やめれ、るのか?」
「あぁ…、もう疲れたしな」
ごめん倉田…。
ふと高校の時の藤堂を思い出した