くじら
*君がかりに…
「昴さんっ、すみません。眠ってしまいまして…」
「いえいえ。」
首を軽くふった。
「……私もう帰らなくてはいけなくて…。すみませんが、」
「その必要はありませんよ、瑠璃子さん。送って差し上げます、明日の朝に…」
首に巻いてた ネクタイをといて テーブルに置い
コツコツと私に近づいてきた
「…昴さん、朝って…」
急に怖くなってきた。
両手を胸の前に組んだ。
笑っている…。
「…はじめて、ですか?男と夜を過ごすのは…」
「…や、やめて下さい。…昴さん何を…」
「…最初からそのつもりでしたよ。瑠璃子さん…?お友達でも良かったのですが、」
亜美子さんを狙ってたの?
「貴女の方がとても良い身体をしてらしている、」