くじら
「彼は本当に賢い男で…大学の時知り合ってね…教師にさせとくのは勿体ないと思ったが彼の夢だから…。」
「……はい」
「久白は君に全て話してるんだな。よく受け入れられたね…」
澄さんを好きだった…
「全て受け入れられた訳じゃありません。……けれど、少しずつわかっていきたい…です。先生の事まだ知らない事ありますし…」
「そうか…」
綾部伯爵はふかく頷いた
「……話が横路にそれてしまったけど、君の気持ちを聞けて良かった。安心して作戦を進められるよ…」
「作戦…?」
「久白君を神から助け出す作戦…。」