くじら
倉田さんと先生は
話し続けてるから
わたしは 席を外す事にした。
先生とはちょっと
違う感じの倉田さん
何か格好良かったし
二枚目って感じの人
でも 先生よりは
格好良くはないわ…
翌日も学校で
倉田さんを見かけた。
「四条さん。昨日はありがとうございました」
笑顔で 頭を下げた
「あ、いいえ…。倉田さんはどうしてまた此方に?」
「いやぁ……、実は可愛い子いないかなぁて…。冗談だよ、四条さん」
わたしはつい目をしかめた
可愛い子目当て。
冗談でも、
倉田さんが言うと本気で
ちょっと嫌な気分…、
「臨時で、英語を教える事になりました。宜しくね…」
「……そう、なんですか」
英語の先生…
英国(あちら)で勉強されたのかしら。
「倉田。書類を忘れてる…、あぁ四条さん…」