くじら








使用人に言うと
すぐに水を持ってきた





水差しから 水を
ついで先生に渡した




先生は体を
起こして水を飲んだ



「ありがとうございます、」




「じゃあ何かあったら使用人に言えば……もう遅いですし、」





時計は11時を指していた




「……瑠璃子さん。一ついいですか?僕を避けてましたよね、まぁ避けない方が可笑しいですが…」







先生は気付いてたんだ。



「……私も色々考えててすみません。不快な思いをさせてすいません…」






「……。いいえ、そうですか」






―藤堂を好きなら言って、信じさせて欲しい。







「先生……、」




先生は
どうしました?と言う
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