くじら
「先生。」
窓の外が一瞬光った。
雷の音がした。
「……瑠璃子さん?」
「先生は私の言う事、信じて下さいますか?」
心臓が煩い
くらいになっている
「勿論。君が生徒だから、信じるますよ?」
「じゃあ私個人でも信じて下さいますか?」
ゆっくりと言葉を重ねる
「信じますよ。……君は正直だから、」
先生は 私をみた
明かりを消して
しまったから、ベットの
近くの明かりでしか
表情がわからない
「わたし…、先生が……好きです。」
ピカッと窓際がまた光った
「…先生?」
「僕も瑠璃子さんが好きですよ。…嬉しいです」