くじら



「でも……後悔したくないんです。先生、だから、」






だから、


ちゃんと わたしを見て



ボーン
ボーンと時計が鳴った


ハッとした。



「……すいません。長居して、お休みなさいませ。先生」







バタンと扉をしめた、







先生。









「………」































「まだ雨が降ってるのね。」





朝食を取った後
家をブラブラとしていた






まだ先生は寝ているらしい…






「お嬢様。先程ですが、奥様の伝令が来まして、帰宅は明日に見合わせるようです」




「ありがとう…。あちらも雨が強いのね、」


「はい。伝令の者も申してました」






松田さんは
ではと下に降りていった







「―瑠璃子さん」





「……先生っ、」



少しフラフラしながら
先生が壁際に寄りかかってた



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