くじら
「―先生。わたし……」
「なんですか?」
先生は当たり
前に聞いてくれる
「……あはは。忘れてしまいました。すいません」
「瑠璃子さん?どうかしたんですか…」
「いいえ、先生。」
私は頭を下げて
先生から離れた
―瑠璃子さん
あなた将来はどうなさるの?
勿論、結婚するわよね?
将来
「おおぃ、藤堂。四条さんノートを忘れて…」
「お前余計な事言ったか?あの子に…」
倉田ははぁという顔をした。
「何もいってないよ。睨むなよ、藤堂。なにあの子気に入ってるのか?」