獣百匹☆紅一点!?
運命の分かれ道です。
「…じゃ、明日からは生徒会、こいよ?」
長い長いキスを終えた後、会長は何事もなかったかのように言った。
「…はい、おやすみなさい。」
「おやすみ、未羽。」
ドキン…
なんだか、会長の笑顔が甘い…
気のせい、かな?
ドキドキしながら自分の部屋に帰っていると、
「…あれ?」
隣の部屋の前に、人がいた。
「ん〜?て、え?女の子?」
「えっ、あ…はじめましてっ転校生の、神戸未羽ですっ」
ボソッ
「………………好み。」
「はい?」
「いや、なんでもないよ〜!ていうか、挨拶がてらに部屋で話さない〜?」
「あ、はい…。」
なんか、笑顔が胡散臭いし…
間延びした喋り方は、アホっぽい。
変な人…
「じゃ、上がって〜」
私は、忘れていた。
隣の部屋の、藤堂くんは、どんな人なのか。
“隣のやつ女たらしだから、気をつけてね?未羽ちゃん可愛いから、狙われちゃうかも。”
“藤堂とは二人っきりにならないように”―
「いらっしゃい、未羽ちゃん♪」
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