獣百匹☆紅一点!?

運命の分かれ道です。




「…じゃ、明日からは生徒会、こいよ?」



長い長いキスを終えた後、会長は何事もなかったかのように言った。



「…はい、おやすみなさい。」



「おやすみ、未羽。」




ドキン…

なんだか、会長の笑顔が甘い…
気のせい、かな?



ドキドキしながら自分の部屋に帰っていると、


「…あれ?」


隣の部屋の前に、人がいた。



「ん〜?て、え?女の子?」



「えっ、あ…はじめましてっ転校生の、神戸未羽ですっ」



ボソッ
「………………好み。」



「はい?」



「いや、なんでもないよ〜!ていうか、挨拶がてらに部屋で話さない〜?」



「あ、はい…。」



なんか、笑顔が胡散臭いし…
間延びした喋り方は、アホっぽい。

変な人…



「じゃ、上がって〜」




私は、忘れていた。

隣の部屋の、藤堂くんは、どんな人なのか。



“隣のやつ女たらしだから、気をつけてね?未羽ちゃん可愛いから、狙われちゃうかも。”


“藤堂とは二人っきりにならないように”―



「いらっしゃい、未羽ちゃん♪」










.
< 103 / 150 >

この作品をシェア

pagetop