獣百匹☆紅一点!?



―――…



「よし、これで何階にどの教室があるか覚えたな?」



「はいっ、ありがとうございました!!」




会長は、さっきまでの意地悪会長とは思えないほど、丁寧にわかりやすく教室の説明をしてくれた。




「キクの説明はアテにならないからな。」




目を伏せながら笑う会長は、とても綺麗で、とてもかっこよかった。




「次の教室が最後だ。いくぞ」



「はい!」




最後の部屋かあ。
もう全部見たと思ったんだけど…




「え…会長?ここって……」



「いいから♪こいよ。」



「ひゃっ」




着いた場所は、生徒会室だった。

私は、会長に引っ張られ、よろけながらも会長についていった。



手…会長と手繋いでるよっ!!




「…ここ、生徒会長専用の部屋なんだ…。」



そこは、生徒会室の奥にある、小さな部屋だった。










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