獣百匹☆紅一点!?
「おまえは特別に、この部屋に自由に出入りさせてやるよ!」
「いいんですか!?」
「ああ♪いつでもこの部屋使っていいぞ!」
「会長って、意地悪なところもあるけど…優しいんですね!」
「…っ、危機感もてって言っただろーがバカ…」
ギュ…
「えっ?」
会長は、優しく私のことを抱きしめた。
「会長…耳、真っ赤ですよ?」
「言うな、バカ…」
「会長、可愛い♪」
「は?俺よりお前の方が……いや、なんでもない。」
会長より私の方が?
なんだろう。
「鈍い女。」
「なっ!鈍いってなんですか!!」
「おい。お前、俺のもんになれよ…」
カァァァァ
私は、顔が熱くなるのが自分でもわかった。
だってだって!
会長がいきなり変なこと言い出すんだもん!!
「私、物じゃないもん。」
「〜…ダメだ!お前もう帰れ!」
「えぇ!?なんですか、急に!」
「いいから帰れ!とっとと帰れ!」
会長は、私をグイグイと出口に押しやった。
「鬼ッ!悪魔!!バ会長〜ッ」
私はそう捨て台詞をはきながら、自分の部屋に戻った。
「なんだよアイツ…可愛すぎだろ!」
会長が、真っ赤になってそんなことを言っているなんて知らずに…
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