獣百匹☆紅一点!?
―――…
「未羽ー準備できたか?」
「うん!今行くーっ」
今日、私たちはついに!
お引っ越しします。
みんなと離れるのはやっぱり寂しいけど、新しい学校も楽しみ♪
たくさん友達できるといいなっ♪
「ねぇパパ!私が行く学校は、どんなところなの?」
「なんかね、この時期転校生を受け入れてくれるところが少なくてね…。やっと見つかったんだけど、寮なんだよ。」
「寮!?え、ちょっと待ってよ…聞いてないよ!?」
「ごめんなぁ、これはパパも昨日初めて聞いた話なんだよ。」
「うそぉ〜っ」
「あ、あと去年まで男子校だったらしい。」
「えぇ!?」
「しかも不良高。まあまともなのもけっこういるらしいけど。」
「やだっ!そんな学校やだよぉ〜っ」
早くも半泣きの私。
こんなんで、やっていけるのかなぁ〜?
「もう入学手続きも済んでるから。あ、ついた!ここが新しい家だぞ、未羽。」
「ふぇ〜…」
その日は、荷物の片付けなどでくたくただった。
でも、これから、これより大変な毎日を送ることになるなんて、考えもしなかった…
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