獣百匹☆紅一点!?
結果は、見事勝利!!
青団にも赤団にも勝利しました!
「神戸さん、おめでと〜」
「恵先輩っ!ありがとうございます♪てゆーか、先輩運動音痴なんですか??」
「え、なんで?」
「だって、玉入れにでてますし…」
「あ〜!運動は得意な方だけど、神戸さんがでるだろうと思って。」
へ?
私がでるから、わざわざ玉入れにしたの…?
ニコニコと、何事もなかったかのようにいつも通り笑っている恵先輩。
深い意味は、ないんだよね?
「だって……」
そこまで言い掛けると、恵先輩は私の耳元に近寄り…囁いた。
「…っ!?え……え!?先輩、覚えてっ!?」
焦る私を見て、クスクス笑いながら応援席へと戻っていく恵先輩。
「アハハ…想像にお任せするよ」
そう言った恵先輩は、"あの夜"と同じ顔をしていた。
私は、その顔があまりにも綺麗で…
不覚にも、胸が高鳴るのを感じた。
―『俺好みの足が、間近でみれるしね…』
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