獣百匹☆紅一点!?
手も離してくれて、喧嘩もやめてくれた先輩達。
よかったな♪
「…あ、先輩。」
「ん?」
「どうした?」
「借り物競走のお題って、なんだったんですか?」
「あぁ…俺は、お気に入りのもの。」
「…可愛い物…」
きに…かわ…………物っ!?
わ、私物じゃないんですけど…
「未羽は俺のお気に入りだからな♪」
後ろからぎゅっと抱きしめてくる会長さん。
「きゃあっ」
は、恥ずかしーいっ
「未羽…一番、可愛い。」
私の両手をつかんで、顔を近づける薫先輩。
もう、キスできちゃう距離まできてる…っ
「せ、せんぱ…」
キスしちゃう!?
と思ったら、後ろの会長さんが私を移動させたので、私の唇は守られた。
あ、焦ったーっ
「「……。」」
にらみ合う先輩達。
また喧嘩になりかねないと思った私は、席に帰ることにした。
もう疲れた…
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