獣百匹☆紅一点!?



ドキドキ…


な、なんでこんなにドキドキしてるんだろう?


相手は、キクくん…
友達なのにっ!



「…?未羽ちゃん?」



ビクッ



「あ、ああ……私っ!もういくね!」



「え?みっ未羽ちゃんっ!?」


キクくんの声を無視して私は校舎の中に入っていった。



頭がぐるぐる回ってしまって、夢中で走った。



「はあっ……ここ、屋上?」



夢中で走っていったら、いつのまにか屋上に来ていた。



「ちょっと…落ち着いたかも。」



「ん…未羽?」




屋上のてすりにもたれていると、上の方から声が聞こえた。



「…あ、薫先輩。」



「未羽……おはよ。」




薫先輩は、初めてあった時と同じ所にいた。

違うのは、薫先輩が笑いかけてくれる所…。


そんなことが、無償に嬉しかった。










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