獣百匹☆紅一点!?
「やだぁぁ!こないでっ!!」
涙で顔をグシャグシャにしながら走る私。
怖い…怖いよっ
「あいつ意外と足はぇえなっ…」
「あぁ…でも大丈夫だ。この先は…」
バンッ
「ハアッハアッ」
着いた場所は、屋上だった。
入ってすぐに、錆びかけている鍵を閉める。
「ハアッ……こんなんじゃ、すぐに開けられちゃう!」
とりあえず、隠れられる場所を探さなきゃ……
クラッ…
「ふぁっ…ヤバ、貧血……」
なんでこんな時にっ
私は、フラフラする足取りで、隠れられる場所を探した。
バンッ
「きちゃった…!」
「ヘヘヘ…もう逃げ場はないぜ…。観念しな。」
「やだっ……」
「あいつフラフラしてるぜ?今のうちに抑えちまえ!」
何人かの男が、私を地面に倒した
手足は、動けないように押さえつけて。
怖い、怖いよ…
「やめて……」
「オイ……こいつ、泣き顔超やべぇんだけど。」
「あぁ……ヤっちまおうぜ。」
男が、私の首のリボンを取ろうとした。
「やだっ!やめてぇ!!」
「一人の女に大の男が寄ってたかって…。恥ずかしくねぇのかよ?」
………誰……?
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