獣百匹☆紅一点!?
私は、なんとか一日で資料を整理して、今は文化祭実行委員の集会に参加している。
……計算外だった!
「委員長になった、三年の沢田境夜だ。よろしく。」
「副委員長になった、三年の稲葉恵です。よろしく。」
この二人がいるなんてっ!!
「んじゃ早速、始めやがれ。」
『………。』
みんな黙ってしまった。
だって、命令した本人は、偉そうにイスに座ってふんぞり返っているから。
「え、えっと…沢田先輩は、やらないんですか…?」
勇気ある(無謀とも言う。)一人の少年が、境夜先輩に聞く。
「あ゙?なんで俺がこんなことしなきゃなんねぇんだよ。俺、監督だから。さっさと働け。」
な、なんて勝手な考えなんでしょう!!
こんな人が委員長だなんて…。
「じゃあ、こんなバ監督は放っておいて、始めようか。」
恵先輩が、微妙な空気を変えてくれた。
やっぱり昼の恵先輩は、優しくていい人だ…っ
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