ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
受付の前を一旦通り過ぎるが、何か思い立ったように谷口さんは俺と共に後退し、
「こいつ、俺のツレ。」
と言って、右手をアクリル板の下のトンネルに差し込んだ。
「なんだ、あんたのツレかよ。」
舌打ちしながら、受付のハンチング男は、俺から奪った樋口さんを自分の胸ポケットから出し、谷口さんの掌の上に、ペシッと叩きつけるようにして置いた。
この野郎… 俺の樋口さんをポケットマネーにしようとしてやがったな。
「おら、しまえ、皆人。」
谷口さんは樋口さんを俺に差し出して言った。
お帰りなさい、樋口さん。
「何? 谷口さん、ここの常連?」
尻ポケットから財布を取り出して、それを元有った場所に戻しながら尋ねた。
「んな訳ねぇだろーが!」
また殴られた。
…って事はだな、ここも政府の息がかかっている施設という事ですか?
暴力団より性質が悪いように感じるのは、俺の気のせいだろうか…
「こいつ、俺のツレ。」
と言って、右手をアクリル板の下のトンネルに差し込んだ。
「なんだ、あんたのツレかよ。」
舌打ちしながら、受付のハンチング男は、俺から奪った樋口さんを自分の胸ポケットから出し、谷口さんの掌の上に、ペシッと叩きつけるようにして置いた。
この野郎… 俺の樋口さんをポケットマネーにしようとしてやがったな。
「おら、しまえ、皆人。」
谷口さんは樋口さんを俺に差し出して言った。
お帰りなさい、樋口さん。
「何? 谷口さん、ここの常連?」
尻ポケットから財布を取り出して、それを元有った場所に戻しながら尋ねた。
「んな訳ねぇだろーが!」
また殴られた。
…って事はだな、ここも政府の息がかかっている施設という事ですか?
暴力団より性質が悪いように感じるのは、俺の気のせいだろうか…