ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
「降ろせよ。」
もう一度言いながら、日置の横顔を窺うように見る。
「あんたってほんと、ガキなんだから。我侭で、自分勝手で、思い通りにならないと、すぐ拗ねる。」
溜め息交じりに日置が呟いた。
「迎えには… 絶対行かないから。」
日置は不服ながらもしぶしぶ承諾した。
「案ずるな、日置。これ、谷口さんに渡して。」
手にしていたメモを軽く折り曲げ、ドリンクホルダーに差し込んだ。
「だから! どうしてあんたって、そうやっていつもいつも他力本願なのよ!?」
「意味わかんねぇ。俺、四字熟語苦手。」
「あんたの脳ミソ、一体いつ使われてんの?」
「常にフル稼働ですけど!?」
「定期的に使わないと、皺なくなるよ!?」
「俺、ことわざも苦手。」
「ことわざじゃない!」
車中では、そんなやりとりが延々と続いた…
もう一度言いながら、日置の横顔を窺うように見る。
「あんたってほんと、ガキなんだから。我侭で、自分勝手で、思い通りにならないと、すぐ拗ねる。」
溜め息交じりに日置が呟いた。
「迎えには… 絶対行かないから。」
日置は不服ながらもしぶしぶ承諾した。
「案ずるな、日置。これ、谷口さんに渡して。」
手にしていたメモを軽く折り曲げ、ドリンクホルダーに差し込んだ。
「だから! どうしてあんたって、そうやっていつもいつも他力本願なのよ!?」
「意味わかんねぇ。俺、四字熟語苦手。」
「あんたの脳ミソ、一体いつ使われてんの?」
「常にフル稼働ですけど!?」
「定期的に使わないと、皺なくなるよ!?」
「俺、ことわざも苦手。」
「ことわざじゃない!」
車中では、そんなやりとりが延々と続いた…