ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
まだ肝心要の部分が聞けてない、俺は『如月露子』のことが知りたいのである。
「その後、蔦山明文は再婚してますよね!?」
あくまでさりげなく促してみる。
「へ? あ、そうそう、奥さんが出て行って、2・3年経った頃だったかしら、ものすごい美人が気付いたらあの家に住みついていたわねぇ。」
『住みついて』って… 随分な言われ様だ、今度は〈美人は例外なくオバサンの敵の法則〉だろうか。
「私は知らなかったけど、彼女、元女優さんだってねぇ。名前は確か… つき? つやこ… 違うわねぇ。」
「如月露子、ですよね?」
「ああ、そう、つゆこよ、つゆこ。彼女に良く似た、とても綺麗な女の子を連れてたわねぇ。希世ちゃん… そう、希世ちゃんだ。つゆこには隠し子がいたのよ、あなた知ってた?」
「いえ。」
〈オバサンはゴシップが好きの法則〉
「それで… 何か変わったことはなかったですか? 夫婦間とか、親子間、義兄妹間など、何でも。」
また話が反れる危険性を感じ、すかさず蔦山家の話題に、オバサンを引き戻す。
途端、オバサンはその表情に、おもむろに困惑を浮かべた。
「その後、蔦山明文は再婚してますよね!?」
あくまでさりげなく促してみる。
「へ? あ、そうそう、奥さんが出て行って、2・3年経った頃だったかしら、ものすごい美人が気付いたらあの家に住みついていたわねぇ。」
『住みついて』って… 随分な言われ様だ、今度は〈美人は例外なくオバサンの敵の法則〉だろうか。
「私は知らなかったけど、彼女、元女優さんだってねぇ。名前は確か… つき? つやこ… 違うわねぇ。」
「如月露子、ですよね?」
「ああ、そう、つゆこよ、つゆこ。彼女に良く似た、とても綺麗な女の子を連れてたわねぇ。希世ちゃん… そう、希世ちゃんだ。つゆこには隠し子がいたのよ、あなた知ってた?」
「いえ。」
〈オバサンはゴシップが好きの法則〉
「それで… 何か変わったことはなかったですか? 夫婦間とか、親子間、義兄妹間など、何でも。」
また話が反れる危険性を感じ、すかさず蔦山家の話題に、オバサンを引き戻す。
途端、オバサンはその表情に、おもむろに困惑を浮かべた。