ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】




 とりあえず署に戻った俺たちの元へ、待ってましたとばかりに日置が駆け寄ってきた。


 人目をはばかるように、課の隅へと俺たちの背中を押して移動し、声を潜めて言った。


「見付けた。ドリームランド近くのコンビニの監視カメラに、窪田さんが映ってた。」


 窪田さんとは多分、捜査官Kこと色ボケシルバーマン。


 けどそれより…


「『ドリームエクスプレス』だ。ドリリンに失礼だろ、謝れ、日置!」


 日置の知識不足を指摘してやる。


「どっちでもいいわ、バカ皆人!」


 だが逆に俺が、谷口さんに叱られたし。


「なんでだよ? ドリリンはなぁ、ドリーム星から地球を救うべくやってきた…」


「そのコンビニから徒歩数分のところに雑居ビルがあって、3Fの事務所がどうも怪しいの。」


 二人揃って俺のことは全力無視。


「怪しい?」


 谷口さんが相槌のように聞き返す。


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