ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
「意味わかんねぇ」
俺が呟くと、兄貴が横から口を挟む。
「理沙、なんだって?」
「人質救出完了、蔦山さんは今、俺たちの応援のため、こっちに向かってるって」
理沙との電話は繋がったままだが、携帯を耳から少し離し、兄貴に伝えた。
兄貴は一瞬の沈黙の後、
「信用できるかどうかは、あいつの動きを見てから判断しても遅くはない」
何でもないことのように言い放つ。
「遅いわ! あのヒト、相当頭切れるしね」
慌てて言い返すも、兄貴はなんら動じることなく、
「『俺』よりもか?」
などと自信満々の魅惑の笑みを俺に向ける。
「それは……」
つい口篭ってしまった。
嫌だね、そんな博打、乗れるかよ、『安全第一 楽しい作業』が俺のモットーだしね。
俺が呟くと、兄貴が横から口を挟む。
「理沙、なんだって?」
「人質救出完了、蔦山さんは今、俺たちの応援のため、こっちに向かってるって」
理沙との電話は繋がったままだが、携帯を耳から少し離し、兄貴に伝えた。
兄貴は一瞬の沈黙の後、
「信用できるかどうかは、あいつの動きを見てから判断しても遅くはない」
何でもないことのように言い放つ。
「遅いわ! あのヒト、相当頭切れるしね」
慌てて言い返すも、兄貴はなんら動じることなく、
「『俺』よりもか?」
などと自信満々の魅惑の笑みを俺に向ける。
「それは……」
つい口篭ってしまった。
嫌だね、そんな博打、乗れるかよ、『安全第一 楽しい作業』が俺のモットーだしね。