ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
「この顔、見覚えがある。」
写真に一通り目を通し、俺がそう言うと、
「だろ?」
谷口さんが、嬉しそうに食いついた。
写真に写っている遺体は、東郷組の下っ端で、ヤクの売人やってるチンピラだ。
「こいつは間違いなく暴力団がらみだ。そうなりゃ、俺たち組対(組織犯罪対策課)の出番だ、違うか?」
断じて違う、それは俺たちが決めることじゃない… と教えてあげたいけど出来ない、クソッ。
谷口さんはそんな俺の憂鬱などお構いなしに、どこから仕入れたのか、今現在わかっている全てであろう情報を、つらつらとしゃべり始めた。
「部屋には、ガイシャ二人とは別のもう一人の新しい指紋。凶器は恐らくベレッタM92F、遺体や部屋から9mmパラベラムが出た。遺体のうち一体には3発、もう一方は1発撃ち込まれてる。一人はホシが侵入してすぐに射殺され、もう一人は拷問の為に足に二発撃ち込まれ、吐いた後に眉間にブチ込まれて絶命ってとこだな。」
「その『もう一人の指紋』ってのが、犯人のものなんですか?」
「バカ皆人、これはプロの仕業だ、指紋なんか残す訳ねぇだろ。」
谷口さんは忌々しげに顔を顰めた。
何故みんな、名前の前に中傷をくっつけて俺を呼ぶ!?
「窓にも一発ブチ込まれてる。害者の仲間一人が窓から逃げ出したんだ。」
それを先に言えってんだ。
写真に一通り目を通し、俺がそう言うと、
「だろ?」
谷口さんが、嬉しそうに食いついた。
写真に写っている遺体は、東郷組の下っ端で、ヤクの売人やってるチンピラだ。
「こいつは間違いなく暴力団がらみだ。そうなりゃ、俺たち組対(組織犯罪対策課)の出番だ、違うか?」
断じて違う、それは俺たちが決めることじゃない… と教えてあげたいけど出来ない、クソッ。
谷口さんはそんな俺の憂鬱などお構いなしに、どこから仕入れたのか、今現在わかっている全てであろう情報を、つらつらとしゃべり始めた。
「部屋には、ガイシャ二人とは別のもう一人の新しい指紋。凶器は恐らくベレッタM92F、遺体や部屋から9mmパラベラムが出た。遺体のうち一体には3発、もう一方は1発撃ち込まれてる。一人はホシが侵入してすぐに射殺され、もう一人は拷問の為に足に二発撃ち込まれ、吐いた後に眉間にブチ込まれて絶命ってとこだな。」
「その『もう一人の指紋』ってのが、犯人のものなんですか?」
「バカ皆人、これはプロの仕業だ、指紋なんか残す訳ねぇだろ。」
谷口さんは忌々しげに顔を顰めた。
何故みんな、名前の前に中傷をくっつけて俺を呼ぶ!?
「窓にも一発ブチ込まれてる。害者の仲間一人が窓から逃げ出したんだ。」
それを先に言えってんだ。