ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
侵入者――谷口さんは、俺の横を追い越しざま、
「皆人、インターフォン壊れてるぞ。さっさと直せ。」
俺の方など見向きもせずに吐き捨てた。
そろそろと乃亜を降ろすと、乃亜が俺の胸を両手でポコポコ殴り始めた。
谷口さんの背中から目を離さず、俺はそんな乃亜の両肩を掴んで、そっと横へ除け、谷口さんの後を追う。
なんとなく谷口さんの様子がおかしい。
嫌な予感がする。
残念なことに、俺のマイナス方向の予感に限っていつも的中するんだよね。
谷口さんは俺のDVDデッキに、持参したらしい一枚のディスクを挿入し、テレビのリモコンを手にとって操作した。
この人は、俺の部屋へは2回程しか来たことないのに、どうやら全てを知り尽くしているらしい。
乃亜に見付からないように俺が必死で隠している、避妊具の在り処までも把握してそうで恐ろしい。
「皆人、インターフォン壊れてるぞ。さっさと直せ。」
俺の方など見向きもせずに吐き捨てた。
そろそろと乃亜を降ろすと、乃亜が俺の胸を両手でポコポコ殴り始めた。
谷口さんの背中から目を離さず、俺はそんな乃亜の両肩を掴んで、そっと横へ除け、谷口さんの後を追う。
なんとなく谷口さんの様子がおかしい。
嫌な予感がする。
残念なことに、俺のマイナス方向の予感に限っていつも的中するんだよね。
谷口さんは俺のDVDデッキに、持参したらしい一枚のディスクを挿入し、テレビのリモコンを手にとって操作した。
この人は、俺の部屋へは2回程しか来たことないのに、どうやら全てを知り尽くしているらしい。
乃亜に見付からないように俺が必死で隠している、避妊具の在り処までも把握してそうで恐ろしい。