先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
前を見てなかったから人にぶつかった。
「…す、すみません!!」
「こ、こちらこそごめ……って…里那ちゃん!?」
どこかで聞いた事のある声。
この声は…
「先生!?」
「だよね!?大丈夫?」
…といいながら先生は私に手を出してくれた。
私は手を借りた。
大きな手。
ちょっとふっくらしていて繋ぐと安心できる手。
もし…彼女がいたらいつもこの手で握って貰えるんだ。
彼女さんがうらやましいよ。