先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
「だって、この子今朝慎先生と腕組んで学校に行ってたんですわよ!?」
「そっ…それは……」
「それは何なのかしら。」
「…………。」
「あら、とうとう無視までするのかしら。」
「無視なんてしてないもんっ!」
「あのね…リカちゃん?」
穂乃さんが間に挟んで話した。
「何ですか?」
「慎先生は、彼女がいるの。あまり皆には言ってないけど。」
「えっ………。でっ…でもこんな奴と腕なんか組んだら浮気になりますわっ!」
リカちゃんの目からは涙。
「里那ちゃんは慎先生の実験台。デートの時にどうやって歩けばいいのか分からないから彼女に手伝って貰ったの。」
「…………………そ………そ…………う……」
「?」
「そんなの嘘!絶対嘘!慎先生には彼女なんていない!居てほしくないっ!居たら私が………殺す…。」
はぁはぁと息が荒くなっていた。
私…バレたら殺されるのかな。
冗談だと思うけどなんか怖い。