先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
「いやいや…そんな事ないよ?」
「えーっ…なんか凄く理想高そう…というか穂乃さんは今好きな人いるんですか?」
「それがいないのよー」
「えっ!?」
私は食器を洗い終わりお茶をついで座った。
にしても絶対に彼氏さんがいるかと思った。
意外すぎる。
「そんな驚く事だった?」
「あっ…いえ!意外だなーって…」
「そうかしら?まぁ思うのは人それぞれだし?」
「そうですよねー」
「そういえば…なんで慎の事気付かなかったの?」
「えっ…?」
「ほらー何が何だか知らないけど会ってるんでしょ?2年前ぐらいにー」
「あぁ…それはですね…なんかあれですよ…変わりすぎてたんですよ。」
「あぁ…まぁ…確かにね。いきなり眼鏡とかかけだしてさ?金髪から黒髪に変えたし…何があったのかしらね?」
そう。
優しい慎先生に会う前の「慎くん」は割とチャラい感じがあった。
でもやさしいのは代わらなかったから、私は気付いたのかな…?