先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
「オレンジジュースでよかったー?」
「あ、はい!」
「はい」と言って凪鎖さんは私にオレンジジュースを渡した。
「すみません…いただきます!」
「どうぞ。」
大矢さんもコーヒーを飲み始めた。
「凪鎖さんって医療関係のお仕事なんですか?」
「ん?あぁ、薬品会社の仕事かな。だから前ぶつかった時も移動途中だったんだ」
「そうなんですか!なんか以外…」
そういえば慎先生も医者なんだよね。
なんか有り得ないなぁ…
「どうかした?なんかスリープしてるよ?」
「えっ!?あはは!なんでもないです…」
「ふーん。そういえば里那ちゃんは彼氏とかいないわけ?」
「…!?…あはは…そこはシークレットで!」
はい!います!歯科医の彼氏が!なんて言えない!
「いないの?最近の中学生はよくイチャイチャしてるの見るんだけどなぁー」
なんかムッとしてしまった。
「あのですね?凪鎖さん?私だって彼氏いますよ?」
「ほう…どんなひとなの?」
凪鎖さんがニヤニヤしだした。
…しまった。
「優しい人です!」
「ふーん。幸せそうだね?」
「そうですか?」
私もニヤニヤしてしまう。
「ああっ…やば…時間だわ…行かなきゃ…」
「え?勤務中だったんですか!?」
「当たり前だろ!?まだ終わってないよ!?」
「なんで言ってくれないんですか!」
「いやーだってつい…」
「もう…ついじゃなくて…違う日にまた話しましょ?」
「それはありがたい!じゃあまた!…あっ…今日はここらへんの病院担当だからそこらへんいるかもよ?」
「大丈夫です。会っても見ないふりするんで。」
「冷たいなぁ。まぁ、今日は久々に担当病院先に友達がいるから見せてやろうかと思ったのになぁ!」
「別に興味ないですから!」
まだ私と凪鎖さんの言い合いは続く