先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
「なっ…別に…寂しい…わけじゃないですよ…?」
「いやいやー…顔が明らかに寂しいって言ってるよ?」
「えっ…!?」
「居てもいいと思うけどね?」
穂乃さんがニヤリと笑う。
全てお見通しのように見えた。
「でも…迷惑じゃないですか?」
「大丈夫じゃない?慎が院長に言えばどうにかなるでしょ?」
「大丈夫なんですかね…」
「ただいまー…里那ちゃんラーメンでよかったよね? 穂乃さん、お湯沸いた?」
「あ、大丈夫です!」
「お湯は後もう少し。」
先生に頼んでみようかな…
「慎先生…」
「ん?」
「今日…一人だし…歯医者にいてもいいですか?」
「いいよ?…むしろ居てほしいな…」
近づいて来て私の手を握る。
その手はとても温かい。
よくわからないけど、慎先生の何かが伝わった。
そして、慎先生はとっさに走りだした。
「ちょ…慎…先生!?」
「院長に言わなきゃな…」
といい、先生は院長先生がいる部屋まで行った。