先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
「まぁ、ゆっくりしていきなさい。」
と一言言われ、慎先生は「ありがとうございます」と言って部屋を出た。
たくさん本があったなー…。
全部真面目そうな本ばかりだった。当たり前か。
慎先生は結構早足で前に進む。
早過ぎない…?
「慎…先生…?早過ぎじゃないですか?」
私は走って慎先生に追い付こうとする。
「わっ…」
ドンッ…
慎先生がいきなり止まった。
私はぶつかって慌て慎先生の背中を掴んだ。
「里那…」
「は…ふぁい…っ!」
ふぁいって何!?
意味がわからないよ!
そのまえに今慎先生が里那って呼んだ!?
「先生…?」
「これから里那って呼んでいい?」
先生がいきなり後ろを向き、私を抱きしめた。
「はっ…はい…」
私も慎先生に手を回す。
「慎先生…あったかい…」
廊下で…こんな事…しても大丈夫なのかなあ