先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
私はとある人物に電話をかけることにした。
「もしもし?」
『はい?…って里那ちゃん?』
私は穂乃さんに電話をかけた。
今休憩時間か分からないけど…大丈夫かな?
「あのですね…?あっ…今大丈夫ですか?」
『えぇ、大丈夫よ?』
「ならいいんですが…慎先生って今何が欲しいと思いますか?」
『…あっ…まさか明後日って慎誕生日じゃん…』
「そうなんですよ…それで…今文房具屋さんに…」
『そうなの?今から休憩だし…ちょっと相談乗ってあげたいけど後にいるんだよねー…』
「慎…先生ですか?」
『当たり前じゃない。「穂乃さん誰と電話してるの?」』
慎先生の声が聞こえた。
大好きなこの声だけは絶対誰だかわかる。
分からないとか彼女失格でしょ…。
「あはは…じゃあ切った方が…」
『大丈夫… 慎?今大事な話してるから。「でも今さっき里那って…」 言ってないから。』
慎先生と穂乃さんって姉弟みたい。
「穂乃さんも大変ですね…」
『あはは…とりあえず場所移動というか里那ちゃんどこにいるの?』
「今は駅の通りの少し大きめな本屋さんです。」
『あぁ…あそこか!近いし行ってもいい?』
「いいですけど仕事は?」
「大丈夫!30分休みだから!」
そーいう事なのか…
という事で穂乃さんと一緒に行く事になった。