先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】



「昨日寝る前に歯磨きした?」


「へっほ…ひへはひへふ…はふへはひは(えっと…してないです…忘れました…)」



今治療をしてもらってる所であり、やっと痛みが治まるって思ったらそんなこともなく…相変わらず痛かった。


大粒の涙がまた出る。


痛い…やばい…痛すぎて死にそう…



「ほら…泣かない。歯磨きしなかった里那が悪いんだから」



「はっへ…いはい…いはいへふ…へんへぇ…(だって…痛い…痛いです…先生ぇ…)」



「もう…ぐちぐち言わない!次痛いとか言ったらキスするから。」




「ほぇっ!?(えっ!?)」





そんな意味不明なことを言われ長い長い治療が始まった。


別にキスされるのは嫌じゃないからいいけど恥ずかしい。


痛い…


やばい…やっぱり…痛い!





---30分後。





「よし…終わった!」



慎先生が最後に歯に綿らしき何かをつめそう言った。

歯は…


「…痛くない!もう治ったんですか!?」



「うーん…歯医者に後2、3回来なきゃ行けないかな?」




「えー…」



「はいはい、落ち込まない?消毒するからこっちむいて?」



「えっ?」




私が上を向くと慎先生が私にキスをした。




少し長いキス。



先生が離れ、、


「消毒完了?なんちゃって。」



「ちょっと…先生の嘘つき…!」



「治療終わったし、一緒に帰れると思うから少し待ってて。」



「えっ…あっ…はい!」




慎先生って時々よくわかんないかも…。




と思いつつ診察室で待っている私だった。









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